ロシア株ってどうなんでしょうか? 現在では、一部の富裕層がポートフォリオの一部として、WTO加盟以前の中国株のような可能性をロシア株に感じ、長期保有を前提に投資するというケースが多いようです。しかし、運用額の比較的少ない方でも、ロシア株で運用しているファンドに投資されている方は多いでしょう。ファンドより割安な手数料で、日本の証券会社から、ロシア株に直接投資できるようになったことを魅力的に感じる方は、少なくないはずです。
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ロシア株が人気の理由
近年、日本の個人投資家の間では、ロシア株が人気です。
高成長を続ける新興大国であるブラジル、ロシア、インド、中国の頭文字をとって、BRICs(ブリックス)という造語ができるほど、世界的にも注目されています。
ロシア株の人気の理由は、世界第一位となる国土面積の広さ。世界第二位の埋蔵量を誇る原油、世界第一位の埋蔵量である天然ガス、レアメタルなどの埋蔵量の多さに対する期待。膨大な人口を持つため、比較的低賃金にもかかわらず、国民の教育水準が高いなどの理由があげられるでしょう。人件費の安さから、生産拠点をロシアに移す西欧企業もあり、2028年にはロシアの国民総生産(GDP)はイタリア、フランス、ドイツを上回ると予想されています。
国有企業の民営化が進んで、ロシア株式市場が急速に整備されたのも、ロシア株人気の理由の一つかもしれません。外国人投資制限が撤廃されたため、日本から直接、ロシア株を売買することもできるようになりました。豊富な天然資源に恵まれていることが、ロシア株の人気の理由ですが、反面、原油価格やレアメタルの国際価格に株価指数が左右されやすく、急激な価格の変動が、そのまま、ダイレクトに影響してしまいます。
また、ロシアの外貨準備が徐々に減少していることやロシア最大の銀行であるズベルバンクが融資縮小を始めるなど、必ずしもプラス要因ばかりではありません。割安感があるロシア株ですが、素人個人投資家が手を出すにはリスキーだといえるでしょう。せいぜいロシア株を含む投資信託くらいにしておくのが無難かもしれません。
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